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2023 年度 研究成果報告書

在外日本前近代史研究の軌跡

研究課題

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研究課題/領域番号 18K00966
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分03020:日本史関連
研究機関九州大学

研究代表者

坂上 康俊  九州大学, 人文科学研究院, 特任研究員 (30162275)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード前近代 / 日本史 / 外国史研究 / 学統
研究成果の概要

諸外国における前近代の日本の歴史の研究はどのような継承関係を持っているかを調査した。調査の対象は、東アジア諸国は割愛し、最終的に欧米の学界に絞った。欧米諸国にあっては、幅広く言語・文学・民俗・美術等の専門分化を生み出しながらも、そこに日本の歴史そのものについての一貫した関心が見出せるからである。
調査の結果、欧米諸国の中でも、かなり学統のあり方が異なることが分かった。一つないし複数の拠点校で深化していったドイツ・オランダ(フランスもこれに近い)、外交官の関心から興り、拠点校はあるものの明確な学統を描きにくいイギリス、かなり明確な学統が継続しているアメリカとまとめることができる。

自由記述の分野

日本古代史

研究成果の学術的意義や社会的意義

前近代日本史学というフィールドを設定することによって、欧米諸国における日本学の展開のバックボーンと、それぞれの相違点をある程度描き出すことができた。全体に欧米諸国において日本への関心は中国や韓国の台頭に伴って低下しつつあると言うことができるが、その中で学統を守ることができたり、あるいは途絶えていくことの背景には、日本学の発展の経緯の違いが大きく作用している面があるとともに、これに従事している研究者の置かれている立場を理解することによって、我々の良き同伴者となるべき研究者への支援、あるいは要請も効果的に行うことができるだろう。

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公開日: 2025-01-30  

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