本研究は、古文書字形、花押などの図形情報を対象とした情報検索技術の高度化・高次化を目指したものであった。この検索技術は、パターン認識技術の活用によってメタデータからの独立性を実現し、使用言語や文化的背景が異なる多くの人々がデジタルアーカイブを通して連携することを可能にするためのものであった。 しかし、研究期間中に発生したCOVID-19のパンデミックにより研究計画の変更を余儀なくされた。そこで、上記検索技術を応用し、AIリテラシー獲得のための教材および教示法の開発を目指した。大学生数十名の実験において、同教材および教示法がAI学修に対する学び手のモチベーション向上に資する可能性が示唆された。
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