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2022 年度 研究成果報告書

パレスチナにおけるドイツ・ユダヤ人社会の研究1933-1948

研究課題

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研究課題/領域番号 18K01034
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
研究機関広島大学

研究代表者

長田 浩彰  広島大学, 人間社会科学研究科(総), 教授 (40228028)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードJecke / Hitachdut Olej Germania / ナチ期のパレスチナ / シオニズム / Orient (Zeitschrift) / Jedioth Chadaschoth / Yedioth Hayom
研究成果の概要

従来、ユダヤ人のパレスチナ移住を、シオニズム=ユダヤ人国家建設と切り離して考えることはなかった。その実態解明が、本研究の目的である。
ナチ期にドイツからそこに渡ったユダヤ人の多くは、非シオニストであった。1936年までは、経済的牽引要因を考慮した出国先のトップがそこだった。パレスチナ・ユダヤ人社会のマイノリティとして、ドイツ語による定住支援が、そこへのドイツ文化の移植と保持にも貢献した。現地でのドイツ語定期刊行物は12 点(1890-1932)から74点(1933-47)に増えた。カフェや映画館、コンサートホールも移植された。彼らにとってそこは、新たな離散の地だったのである。

自由記述の分野

人文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来、シオニズムというユダヤ民族主義運動が、第二次世界大戦後のイスラエル建国に直接つながったと考えられてきた。しかし、ドイツからのユダヤ人移住について見れば、ナチ政権の発足とユダヤ人迫害の開始までは、シオニストも含めて、彼らドイツ・ユダヤ人のそこへの移住は、例外的であった。裏返すと、ナチスによる迫害と東欧に向けた侵略が、中東欧ユダヤ人をそこへ動かした主動因であったことになる。パレスチナ難民問題やイスラエルという国家を考える際に、この事は新たな視点を提供できると思われる。

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公開日: 2024-01-30  

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