研究課題/領域番号 |
18K01042
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
那須 敬 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (40338281)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | イギリス革命 / 宗教改革 / イギリス議会史 / 近世アイルランド史 |
研究成果の概要 |
本研究課題は、イギリス革命期におけるイングランド議会によるさまざまな宗教政策とその歴史的背景を再検討し、国王対議会、国教会対ピューリタン、という従来の革命解釈に代わる理解のモデルを示した。教会制度の改革、教会音楽の改革や偶像破壊、異端の取り締まり、スコットランド契約派との交渉過程などが考察の対象となった。また考察対象を時間的・空間的に広げ、国教会聖職者をめぐる1620年代の議会論争や、1630年代のアイルランド教会改革についても考察した。明らかになったのは、聖職者の教権に頼らず、世俗の立法機関としての議会が主体となる宗教改革という一貫したモチーフである。
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自由記述の分野 |
近世イギリス史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イギリス革命史については、かつての楽観的・進歩主義的な歴史叙述に代わる新しい歴史像が定着しているとは言いがたい。本研究は、16世紀から17世紀へと連続する「長い宗教改革」の観点から、教会と議会の関係がどのように変化したかを論じた。宗教と政治の関係、近代と世俗化というより普遍的な問題を考えるために有益な視点を提供したと考える。
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