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2021 年度 実施状況報告書

ハワイの日本語新聞と占領期日本の救済運動 日系人メディアによる戦後日本の復興支援

研究課題

研究課題/領域番号 18K01044
研究機関明治大学

研究代表者

水野 剛也  明治大学, 政治経済学部, 専任教授 (90348201)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードハワイ日系アメリカ人 / ハワイ日系人 / 日本語新聞 / ジャーナリズム / マス・メディア / 戦後復興 / 占領期
研究実績の概要

初年度、2年目、3年目ほどではないにせよ、4年目である今年度も、一定の成果(あるいは、成果に直結する活動)をあげることができている。まず、最も重要な成果として、アメリカの歴史研究者らとともに、Social Justice, Activism and Diversity in U.S. Media History (Taylor & Francis, 2022)という書籍を出版することになり、5月に刊行される運びとなっている。
日本語での成果もある。日本で最大のマス・メディア、ジャーナリズム研究の学会が刊行する『マス・コミュニケーション研究』が節目である第100号を発行するにあたり、専門領域における主要な先行研究の概説をおこなった。
学会発表もおこなった。20世紀メディア研究会(早稲田大学、2022年1月22日)において、「日系アメリカ人に関するマス・メディア、ジャーナリズム研究 これまでの主要な成果と今後の課題」というタイトルで発表した。
最後に、来年度以降に刊行予定の単著の執筆を本格化させつつある。ハワイの日系アメリカ人、および彼らのマス・メディアに関する内容で、いずれ、科学研究費助成事業、研究成果公開促進費・学術図書刊行に応募するつもりである。
他方で、これまでとぎれることなく毎年、実施していた史料収集のためアメリカ出張は、感染症の世界的流行のため、断念せざるをえなかった。新しい史料を入手することができず、やむをえず、既に手元にある史料、部分的にオンライン上で収集できる史料で研究をすることになり、その点では大いに支障をきたした。今年度以降の活動も、多分に感染症の動向に左右されると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

「研究実績の概要」で述べたように、初年度から引き続き十分といえる成果を残すことができたからである。2004年度以降、継続的に1年も欠けることなく科研費を受けつづけることができたため、蓄積がふんだんにあること、さらに研究フィールドであるハワイに一定期間滞在して研究に打ち込めたことが絶大な効果をあげていると考える。これまで収集してきた一次史料や文献を駆使して、今後も国内外の厳しい学会誌への投稿などに励みたい。

今後の研究の推進方策

上述のとおり、当初計画した以上の成果をあげているので、それに満足・油断することなく、2022年度も継続的に史料収集、文献精読にはげみ、かつ論文執筆をさらに進展させるよう努力するつもりである。ただし、海外出張の可否は多分に感染症の動向に左右されるため、臨機応変に対応する必要がある。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由は、新型コロナウィルスの流行の影響で、まったく海外出張ができなかったからである。今後も論文・著書の執筆にともない追加的な研究が必要となる可能性があるため、残額は他の活動に有効利用するつもりである。もちろん、海外出張が可能になれば、それに支出する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 日系アメリカ人に関するマス・メディア、ジャーナリズム研究 これまでの主要な成果と今後の課題2022

    • 著者名/発表者名
      水野剛也
    • 学会等名
      20世紀メディア研究会
    • 招待講演

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公開日: 2022-12-28  

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