研究実績の概要 |
それ以前と比べると、5年目である今年度は、より手応えのある成果(あるいは、成果に直結する活動)をあげることができた。まず、最も重要な成果として、アメリカの歴史研究者らとともに、Social Justice, Activism and Diversity in U.S. Media History (Taylor & Francis, 2023)という書籍を出版することができた(担当はChapter 8, “U.S. Government Suppression of Japanese-Language Press in World War II”)。 さらに、アメリカで最大のマス・メディア、ジャーナリズム研究の学会(Association for Education in Journalism and Mass Communication =AEJMC)にむけて、これまでの研究をふまえたフル・ペーパー(タイトルは”Far From People’s Voice, Can’t be Propaganda, Either: Failed Government Mobilization of Japanese Americans in World War II Camps)を執筆・投稿することができた。査読結果は5月に判明する予定であるが、審査をパスすれば、8月にワシントンDCで開催される学会で発表するつもりである。これにあわせて、アメリカ公文書館も訪れる計画で、実現すれば3年以上にわたり停滞してきた史料収集を再開することができる。
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