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2018 年度 実施状況報告書

17世紀ドイツ語圏の日本人描写と「宗派化」―修道会間の相違に注目して

研究課題

研究課題/領域番号 18K01056
研究機関久留米大学

研究代表者

大場 はるか  久留米大学, 文学部, 准教授 (40758637)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード近世オーストリア / ベネディクト会 / 近世ドイツ / イエズス会劇 / イエズス会
研究実績の概要

本研究(個人研究)の代表者は、近世ドイツ語圏の日本観およびその形成プロセスに宗派がどの程度影響を与えたのかを、同地域で上演された日本関係の学院劇に注目して研究を進めている。この目的のもと、代表者はザルツブルクのベネディクト会劇の調査・分析を行い、以前に行ったイエズス会劇の調査・分析結果と比較することを目的としている。この研究のため、代表者は平成30年度に、①17世紀のザルツブルクで上演された学院劇について、代表者は劇上演の際に配布されたプログラムの保管状況を現地で確認し、これを収集する作業と、②ザルツブルクのベネディクト会に関する基本文献の収集・読破、③収集したプログラムの分析を行った。
当初の予定では平成30年度の夏にスイスに滞在する予定であったが、勤務校の語学研修の引率のため、これが難しくなった。そのため代表者は語学研修の引率先であるウィーンで、引率の合間にザルツブルクに関する文献の収集など(②)を行った。同時に、オーストリア国立図書館を通してザルツブルク大学の図書館にアクセスし、ザルツブルクの学院劇のプログラムを5件程度デジタル化して入手することに努めた(①)。スイスの調査については、今後いずれかの時期に改めて行いたい。
平成30年度の2~3月には、代表者はミュンヘンを拠点に調査を行った。先行文献などから想定していたよりも、17世紀のザルツブルクの劇はアジアとの関係が薄かったため、本年度と来年度で17世紀の調査を終え、再来年度は18世紀も研究対象にする必要が出てきたためである。この計画変更のため、ミュンヘン大学歴史学科の図書館で文献調査を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成30年度に勤務校の語学研修の引率で、予定していたスイスでの調査が行えないという計画変更が生じたが、引率先のウィーンで文献調査や史料収集がある程度できたため、平成31年度に予定していた作業が先に行えた部分もある。したがっておおむね順調に進展していると考えている。

今後の研究の推進方策

17世紀の学院劇が先行研究における言及よりもアジアと関係していないことがわかってきたため、なるべく早い時期に17世紀の調査を終え、18世紀の調査に移りたい。平成30年度にできなかったスイスの調査に関しては、勤務校の校務との関係で問題がなければ平成31年度の9月に行いたいと考えている。

備考

本研究で行っているベネディクト会劇の研究の比較対象であるイエズス会劇の研究を、オーストリアのラテン語研究所の研究員と学振の二国間交流事業を活用して2019年3月まで共同で行っていた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] ルートヴィヒ・ボルツマン新ラテン語研究所(オーストリア)

    • 国名
      オーストリア
    • 外国機関名
      ルートヴィヒ・ボルツマン新ラテン語研究所
  • [学会発表] 学院劇の舞台と小道具(正式名称は英語,未定)2019

    • 著者名/発表者名
      大場はるか
    • 学会等名
      近世のバロック建築(正式名称は英語,未定/場所:ノルウェーのトロンハイム)
    • 国際学会
  • [備考] Japan on the Jesuit Stage

    • URL

      https://neolatin.lbg.ac.at/research/japan-jesuit-stage

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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