研究課題/領域番号 |
18K01073
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
木立 雅朗 立命館大学, 文学部, 教授 (40278487)
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研究分担者 |
余語 琢磨 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (00288052)
ナワビ アハマッド矢麻 早稲田大学, 會津八一記念博物館, 助手 (60802882)
田畑 幸嗣 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (60513546)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 五条坂 / 京焼清水焼 / 登り窯 / 三次元計測(SfM-MVS ) / 職人長屋 / オーラル・ヒストリー |
研究成果の概要 |
SfM-MVS技術を用いて4つの京式登り窯の計測を行い、詳細な記録を作成した。通常は入ることができない胴木間や煙室を含めた窯の内部についても記録を残すことができ、その計測方法についてノウハウを蓄積した。また、石黒宗麿窯・道仙化学製陶所について民俗考古学・建築学的検討を行い、道仙化学製陶所他の近現代文書の調査とデジタル・アーカイブ、一般の陶工・桐箱職人へのオーラル・ヒストリー調査、五条坂の京焼関係者への悉皆調査を行ない、登り窯を中心とした人々の動態を多様な史資料を用いて明らかにした。
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自由記述の分野 |
民俗考古学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インバウンドの影響で京焼の伝統的産地・五条坂は外国人ホテル街へと急速に変化し、登り窯だけでなく、長屋や町家の片隅に残されていた多様な道具類も急速に失われていった。住民も少なくなった。コロナ後も余談を許さない。その危機感から登り窯と人々の記憶を詳細に記録する必要に迫られていた。本研究の記録は産業遺産の修復や維持管理の資源としても重要な役割を果たすが、なによりも、人々の記憶を遺跡や史資料と結びつけることによって、地域住民や京焼関係者が地域や産業を見直し、今後の街づくりに活かす基礎資料として活用できる材料を提供できる。その上であれば、良質な観光資源として活用することもできるだろう。
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