古墳時代中期・畿内外縁地域の事例として、久津川古墳群(京都府城陽市)を対象とし、所蔵機関である城陽市教育委員会の協力を得ながら、出土埴輪の悉皆的な調査研究(全体撮影、細部撮影、観察、計測、実測)を行った。各円筒埴輪の実測作業には本科研費で雇用したアルバイトが従事した。研究代表者が実測指導を行い、逐一、実物と照合しながら全実測図の点検作業を行った。本科研費の事業期間内に、車塚古墳出土円筒埴輪(51個体)、梶塚古墳出土円筒埴輪(125個体)、山道東古墳出土円筒埴輪(98個体)の実測を完了した。また関連調査として、金毘羅山古墳(同宇治市)および芝山遺跡(同城陽市)出土埴輪等の蛍光Ⅹ線分析を実施した。
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