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2021 年度 研究成果報告書

衝撃成形レプリカ標本の「触れる」展示のための表面保護と再現性への影響評価

研究課題

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研究課題/領域番号 18K01107
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分03070:博物館学関連
研究機関沖縄工業高等専門学校

研究代表者

嶽本 あゆみ  沖縄工業高等専門学校, 生物資源工学科, 准教授 (60505858)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード衝撃成形 / 触察 / ハンズオン
研究成果の概要

衝撃成型レプリカ標本の実用性の評価として、銅板を素材として活用する際、展示に際して銅自体を酸化から保護する硫化処理すなわち「いぶし」加工をし、その利用可能性を検討した。
硫化処理の評価のため、彩度ならびに輝度を中心に比較した。硫化前の輝度・彩度の分布は安定しており、ラッカー処理やハンズオン、エタノール消毒による影響はほぼ見られないが、手指消毒によるハンズオンは輝度の上昇傾向がある。
10代の学生を対象にアンケート評価を行い、硫化処理による差は80%が「ある」と回答した。衝撃成形標本から形を感じ取れたという回答は80%にのぼったことからも、ハンズオン展示資料としての活用の可能性は高いと考える。

自由記述の分野

博物館学

研究成果の学術的意義や社会的意義

衝撃成形技術は超音速で伝播する高圧である衝撃波による金属変形の特異性を利用し、金属材料を高速変形により瞬時立体成形する。金属成形であるにも関わらず型の強度を必要とせず、静圧加工では実現が困難な、植物などの構造を金属板上に三次元的に立体成形することが可能である。保存性の高い金属板に物体構造を細密立体転写可能であり、触察で伝え得る情報量が多いうえ、アルコール消毒による劣化を生じず、感染症対策が必要な社会における、視覚障害者などを対象とした博物館でのハンズオン展示や、盲学校での教材などに応用できる。本研究により、資料表面の保護とともに視覚的にも展示可能性を広げられることが明らかになった。

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公開日: 2023-01-30  

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