グローバリゼーションに伴って世界はダイナミックに変化しており、地域変化を認識し、そのメカニズムを解明することは地理学の課題であり目的である。本研究は、グローバリゼーション・ローカリゼーションの地理学の考察の枠組みを用いて、南北アメリカの砂糖生産地域の解明を試みた。熱帯および温帯の環境の下で、サトウキビとテンサイを原料として、5つの主要な砂糖生産地域が形成された。資本、製糖工場、原料調達、労働力に着目して、それぞれの砂糖生産地域の特徴を解明した。また、製糖地域間の関係やグローバルな生産・消費との関係性を、サトウキビ糖回路・テンサイ糖回路の枠組みで明らかにした。
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