• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

日本の立地適正化計画とイギリスのタウンセンターファースト政策との比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K01139
研究機関奈良教育大学

研究代表者

根田 克彦  奈良教育大学, 社会科教育講座, 教授 (50192258)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード都市再生 / 都市計画 / タウンセンターファースト / グラスゴー / マーチャントシティ
研究実績の概要

2022年9月6日から9月12日まで,イギリス,スコットランドのグラスゴーで調査を行った。
グラスゴー市のローカルプランによると,グラスゴー市のタウンセンターは,シティセンターを頂点として,5地区の大規模タウンセンター,34地区のローカルタウンセンターの3類型に区分される。この区分は,中心地理論に基づく階層区分に対応し,市域とそれを超える商圏を有するシティセンターの商圏内に,市域の一部を商圏とする大規模タウンセンター,近隣コミュニティに日常的な商品とサービスを提供するローカルタウンセンターに区分される。筆者は,シティセンターとローカルタウンセンターのDuke Streetを調査した。Duke Streetは,シティセンターの縁辺部立地に近い存在であり,ローカルタウンセンターとして周辺コミュニティに日常生活を維持するための商品とサービスを提供するというより,賭けの店や消費者金融が比較的多い。これは,Duke Streetは,グラスゴー市で最も衰退したエリアに近いことが影響していよう。
一方,シティセンターは,スコットランド西部の重大な経済的原動力を有する機能を持ち,多数の歴史的建造物と,マーチャントシティがあり,文化と芸術による観光地として発展し,観光客が集中するエリアである。グラスゴー市は,産業革命以降工業都市であったが,1960年代後半以降衰退した。そこで,1990年代以降,市は文化観光産業の振興を検討し,シティセンター東部の倉庫地区を,歴史的建造物を活用して再開発して,レストランなどが入居するマーチャントシティとして再生し,シティセンター西部には美術館などを建設した。街にはグラフィティがあふれ,シティセンターは文化観光都市としての魅力を保つ。しかし,観光客が集中する街区から外れると,人が少なくなり,芸術的なグラフィティではなく,落書きが溢れる街区となる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] イギリスの飲食店に対する新型コロナウイルス対策とそのタウンセンター政策への影響2022

    • 著者名/発表者名
      根田克彦
    • 雑誌名

      E-Journal GEO

      巻: 17 ページ: 319, 337

    • DOI

      10.4157/ejgeo.17.319

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi