研究課題
基盤研究(C)
本研究では、都市の持続可能な移行に依拠し、技術革新と社会の共進化を解明することを目的とした。この目的に対する分析枠組としてマルチレベルの視点を用いた。この枠組は、イノベーションが生起する最下層、中間層のレジーム、最上層のランドスケープの三層からなる。結果として、イノベーションのレジームへの直接的な影響は認められなかったが、レジームがランドスケープに影響を及ぼしていることが示唆された。
人文地理学
本研究の成果が、持続可能な移行に関する地理学的研究に寄与した点で学術的意義を有する一方で、環境負荷の大きい都市部での地球温暖化防止対策を推進し、持続可能な都市形成に貢献しうるという点から、国連が採択した持続可能な開発目標(SDGs)のうち第11目標「持続可能な都市」と第13目標「気候変動」の達成への寄与という社会的意義を有する。