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2023 年度 実績報告書

人口減少時代における人口集約型都市に向けた「線引き」に関する地理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K01153
研究機関愛知大学

研究代表者

駒木 伸比古  愛知大学, 地域政策学部, 教授 (60601044)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード立地適正化計画 / 線引き / 都市構造 / 誘導区域 / コンパクトシティ / 空き家
研究実績の概要

2023年度は、3つの成果を得た。第一は先行研究サーヴェイであり、地理学を中心に、立地適正化計画やコンパクトシティ、線引きに関する先行研究を収集することで、論文データベースを拡充できた。第二は立地適正化計画に関する自治体関係者へのヒヤリングであり、立地適正化計画における独自区域設定を行っている自治体について、設定の背景や狙いなどについて把握することができた。第三は立地適正化計画を踏まえた空き家所有者の意向調査分析であり、近接性に基づき分類されたグループと所有者の意向との間には、いくつかの関係性がみられることを明らかにできた。
研究期間を通じて得られた成果は、主に次の3つにまとめられる。第一は、都市機能誘導区域・居住誘導区域の区域設定状況に基づく階層性・空間構造の特徴を全国スケールで明らかにできたことである。第二は、小売業の集積動向およびテナントの募集動向の分析を通じて、都市の活性化に向けた地理分布および人口規模を踏まえた条件や閾値を見いだせたことである。第三は、地方都市中心市街地における再開発ならびにリノベーションに関わる実態調査を通じて、イベントの実施や店舗の多様化、リノベーションしやすい環境づくりがまちの賑わいをもたらすとともに、商業ビルが地域における歴史の伝承役を担うことが可能である点を見出すことができたことである。
これらの結果は、全国スケール、都市スケール、中心市街地スケールというマルチスケールにおいて、立地適正化計画のみならず、中心市街地活性化基本計画やその他「線引き」を伴う諸々の計画・プランに対する地理学的視点からの示唆の一つになると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 立地適正化計画の視点に基づく空き家の立地特性―愛知県豊川市を事例として―2024

    • 著者名/発表者名
      駒木伸比古
    • 雑誌名

      経営総合科学

      巻: 120 ページ: 289-315

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 商業による中心市街地活性化に向けた課題と期待―地理学的視点に基づく分析と経験を通じて―2023

    • 著者名/発表者名
      駒木伸比古
    • 雑誌名

      都市計画

      巻: 72(5) ページ: 20-23

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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