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2023 年度 実績報告書

米国での認知症高齢者を師とする人生語り・記録の多世代協働とコミュニティ教育の展開

研究課題

研究課題/領域番号 18K01180
研究機関国立民族学博物館

研究代表者

鈴木 七美  国立民族学博物館, その他部局等, 名誉教授 (80298744)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワードエイジング・イン・プレイス / エイジング(エイジ)フレンドリー・コミュニティ / ライフロングラーニング / コミュニティ教育 / 超高齢社会 / 認知症高齢者 / 多世代協働 / 生活文化伝承
研究実績の概要

今年度は、コロナ禍下におけるような制限の続く状況において、高齢者の居住の場にかかわらず、ウェルビーイングに資する交流のありかたについて、いかなる可能性が開かれているのかを現地調査研究に基づき探り、工夫されてきた多様な交流の意味と意義について論文と報告書として発信した。
第一は、認知症高齢者のウェルビーイングのあり方に関するものである。研究期間中に蓄積してきた現地調査研究に基づき、セルフ(自己)のありかたを充足する交流に関し、認知症高齢者にとどまらず、人々にとって必要な活動の意味や意義について考察を深め、成果を「終わりなき交信から生まれるエイジング・イン・プレイス―認知症高齢者の孤立感の緩和から考える」というタイトルで発表した(『老年精神医学雑誌』)。
第二に、コロナ禍における高齢者の孤立緩和に向けた実践に関する現地調査研究を比較的視点に基づき行った。具体的には、高齢者のウェルビーイングに資するとされるヒーリングアートのなかでも、歌唱、体操、文化的背景に関する会話などを含む音楽レクリエーションに注目し、その意義と実施可能性に関し検討した。
第三に、高齢者の生活環境において何が孤立感を緩和しエイジング・イン・プレイスに資するのか、それら要素が多様な世代の人々のウェルビーイングといかに関わるのかについて検討した。その成果を、英文報告書『Aging-friendly Communities to Nourish Life as A Whole: Savoring Well-being in Communicating with People and the Universe』(Report of JSPS KAKENHI Grant Number JP18K01180)として提示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 終わりなき交信から生まれるエイジング・イン・プレイス―認知症高齢者の孤立感の緩和から考える2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木七美
    • 雑誌名

      老年精神医学雑誌

      巻: 34-7 ページ: 674-681

  • [図書] Aging-friendly Communities to Nourish Life as A Whole: Savoring Well-being in Communicating with People and the Universe (Report of JSPS KAKENHI Grant Number JP18K01180)2023

    • 著者名/発表者名
      Suzuki, Nanami
    • 総ページ数
      130
    • 出版者
      National Museum of Ethnology

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公開日: 2024-12-25  

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