研究課題/領域番号 |
18K01180
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
鈴木 七美 国立民族学博物館, その他部局等, 名誉教授 (80298744)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | エイジング・イン・プレイス / エイジング(エイジ)フレンドリー・コミュニティ / 超高齢社会 / ライフロングラーニング / コミュニティ教育 / 認知症高齢者 / 多世代協働 / 生活文化伝承 |
研究成果の概要 |
米国と日本の認知症高齢者のウェルビーイングを向上させる実践と課題に関するコロナ禍期間を含む比較文化的調査研究をとおして、高齢者の交流の多様性と交流力の拡充に向けた多世代協働が照射された。 高齢者を核とした多彩な交流は、変化のなかでライフサイクルを渡ってゆくすべての人のウェルビーイングに深くかかわっている。そこで、高齢者ケアの枠に留まらない、生活文化伝承と議論の機会を与える多世代交流に向けた生活時間と環境の充実という観点から、エイジング(エイジ)フレンドリー・コミュニティを開発するための知見を提示した。
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自由記述の分野 |
文化人類学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者のウェルビーイングに関し、多彩な交流を経験する交流力の充実が「老年的超越」として知られている。コロナ禍下の認知症高齢者を含む高齢者の交流に関する現地調査研究によって、高齢者の交流力とともに、高齢者のために生活環境を整えようと努力する若い世代にとっても世代間交流が不可欠の意義ある要素であることが明解となった。高齢者のみが居場所を得て心地よく暮らせるという「エイジング・イン・プレイス」を探求するのではなく、日常生活のリズムやライフサイクルにおける節目において多世代が多様な交流の機会を得る環境としてのエイジング(エイジ)フレンドリー・コミュニティ開発に向けた知見を具体的に提示した。
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