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2019 年度 実施状況報告書

オーストロネシア諸族における在来政体の比較研究―東南アジア島嶼部を中心に―

研究課題

研究課題/領域番号 18K01190
研究機関放送大学

研究代表者

杉島 敬志  放送大学, 京都学習センター, 特任教授 (80196724)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードオーストロネシア / 在来政体 / 兄弟姉妹 / 比較研究 / フィールドワーク / インドネシア / 東ヌサテンガラ州 / 西カリマンタン州
研究実績の概要

2019年度の調査研究を開始するにあたり、5月18日11:00~12:00に放送大学京都学習センターで研究協力者の西島薫(京都大学学際融合教育研究推進センター特定助教)と打ち合わせをおこなった。
オーストロネシア諸族の在来政体の中心部に特徴的にみられる兄弟姉妹の関係について詳細な資料を収集することを目的に、杉島が8~9月にインドネシア共和国東ヌサテンガラ州エンデ県で、また研究協力者の西島薫が10月にインドネシア共和国西カリマンタン州クタパン県でフィールドワークを実施した。この調査から、域内バリエーションをふくめ、多くの新しい知見がえられた。
調査資料と既存の民族誌を関連づけて論文原稿を執筆し、以下の日時場所で西島と研究会を開催し、発表と議論をおこなった。①2019年8月17日15:00~17:00、放送大学京都学習センター、発表者:西島薫。このときの発表原稿を西島は学会誌に投稿し、次の論文として刊行された。西島薫 2020「神器が織りなす政体:西部カリマンタンのダヤック人王権の事例から」『東南アジア研究』57巻2号(2020年1月刊)。②2019年2月 12日17:30~19:00、京都大学総合研究2号館401号室、発表者:杉島敬志。杉島は、このときの発表原稿を「インドネシア・中部フローレスにおける未婚の女性首長:オーストロネシア研究の視点から(その2)」と題する論文にまとめて学会誌に投稿した。2020年9月刊の『アジア・アフリカ地域研究』20-1号に掲載される。
2020年2月6日13:00-15:00、漢族の文化人類学的研究を専門とする、東洋大学アジア文化研究所研究員の植野弘子氏に同研究所で、上記の論文原稿「インドネシア・中部フローレスにおける未婚の女性首長:オーストロネシア研究の視点から(その2)」についてコメントと比較研究のデータとなる情報提供をいただいた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画どおり、インドネシアでのフィールドワークを実施し、学術的意義の大きい調査資料を収集できた。また当初計画していたよりも回数は少なくなったが、研究協力者の西島薫と2回の研究会をおこない、情報共有と研究テーマに関連する議論をおこなった。そこで発表された論文を学術誌に投稿した。西島の論文は以下のとおり刊行された。西島薫 2020「神器が織りなす政体:西部カリマンタンのダヤック人王権の事例から」『東南アジア研究』57巻2号(2020年1月刊)。また、杉島の論文は2020年9月刊の『アジア・アフリカ地域研究』20-1号に掲載される。

今後の研究の推進方策

Covid-19によりインドネシアでのフィールドワークは当面不可能になった。計画調書の段階から2020年度はフィールドワークをおこなわないことになっていたので、本研究計画はCovid-19による影響を受けない。
ZOOMなどのWeb会議システムを活用して西島薫との研究会を充実させ、そこでの議論が学会誌への投稿論文執筆を活性化させ、論文内容の質的向上につながるように努める。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 神器が織りなす政体:西部カリマンタンのダヤック人王権の事例から2020

    • 著者名/発表者名
      西島 薫
    • 雑誌名

      東南アジア研究

      巻: 57 ページ: 109-135

    • DOI

      10.20495/tak.57.2_109

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [図書] コミュニケーション的存在論の人類学2019

    • 著者名/発表者名
      杉島敬志(編著)
    • 総ページ数
      348+viii
    • 出版者
      臨川書店
    • ISBN
      978-4-653-04387-4

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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