民俗芸能の「学校伝承」における地域と学校の連携(伝承)のパターンには、学校と地域の保存団体が連携して伝承を行うタイプ(連携型)、学校と地域の保存団体がそれぞれ分かれて民俗芸能を伝承するタイプ(分離型)、学校のみで伝承するタイプ(学校単独型)の3タイプがあることが明らかになった。民俗芸能の学校伝承では、地域(保存会)の民俗芸能伝承に対する思いと、学校が地域の思いを受け止めつつ、何を目的としてどのような形で民俗芸能を受け入れるかという課題が交錯する中で、互いの条件を擦り合わせ、各現場の状況に適した持続可能な民俗芸能の伝承の形を模索している。
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