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2018 年度 実施状況報告書

社会関係を開閉する食実践と住に関する文化人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K01202
研究機関育英短期大学

研究代表者

三浦 哲也  育英短期大学, その他部局等, 准教授(移行) (80444040)

研究分担者 櫻田 涼子  育英短期大学, その他部局等, 准教授(移行) (30586714)
稲澤 努  尚絅学院大学, 総合人間科学系, 准教授 (30632228)
山崎 寿美子  愛国学園大学, 人間文化学部, 准教授 (80706937)
横田 祥子  滋賀県立大学, 人間文化学部, 助教 (80709535)
深川 宏樹  兵庫県立大学, 環境人間学部, 准教授 (00821927)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード食実践 / 住空間 / つながり / アジア・オセアニア / 文化人類学
研究実績の概要

本研究は、アジア・オセアニア地域において、家屋の空間利用の特徴と、食をめぐる諸実践を比較・考察し、これを通じて構築される関係性の動態を明らかにすることを目的としている。
本研究の初年度である2018年度においては、10月に研究集会(於・筑波大学東京キャンパス)を開催した。そこでは、まず研究組織(6名)の全体として、研究課題の内容の確認と、それに係る先行研究の批判的検討を行った。その上で、組織各員が対象とする社会の情報と問題意識の共有、共有すべき調査項目と手法の確認をおこなった。
その際、各員の調査地の現況と調査の方針の議論において、特に家屋の物理空間とその利用法、意味づけ、立地やデザイン・意匠に対する価値や意味づけなどについての通文化比較の必要性とそれに伴う共通調査項目が確認された。また、近代化や多文化的状況への対応について、比較研究するための具体的な研究フレームワークの策定について検討した。
また、各員が実施する実際の現地調査については、得られる資料の質的特性を鑑み、一定程度長い期間現地に滞在してフィールドワークを行う必要性が指摘された。そこで、当初計画では助成期間中に各員各年度計3回の現地調査を行うとしていたが、必ずしもそれに拘泥せず、研究費と各自のエフォートとを勘案しつつ、適宜長めの日程での1~2回の調査を行う予定に調整することも可とした。
その後、各員は文献調査を中心として調査研究を進め、その情報を適宜組織内で共有しつつ、次年度の長期調査に向けての具体的な調査内容の精査を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究組織全員による研究会議にて、現地調査で得られる資料の質的特性を鑑み、ある程度長い期間現地に滞在してフィールドワークを行う必要性が指摘された。交付金額との兼ね合いから、3年間の助成期間中、必ずしも全員が各年度1回ずつ計3回の現地調査するのではなく、研究費と各自のエフォートとを勘案しつつ、長めの日程での1~2回の調査を行う予定に調整変更した。そのため、本年度は現地調査を行わず主として文献調査を行い、2019年度に長期の現地調査を行う予定の者が複数いる状況である。

今後の研究の推進方策

文献資料の収集を進めるとともに、一定期間現地で調査を行う時間を確保するように努め、現地調査において質量共に充実した資料が得られるよう事前準備の万全を期す。

次年度使用額が生じた理由

研究組織全員による研究会議にて、現地調査で得られる資料の質的特性を鑑み、ある程度長い期間現地に滞在してフィールドワークを行う必要性が指摘された。各年度の交付予定金額との兼ね合いから、3年間の助成期間中に必ずしも全員が各年度1回ずつ計3回の現地調査するのではなく、研究費と各自のエフォートとを勘案しつつ、長めの日程での1~2回の調査を行う予定に調整変更した。そのため、本年度は現地調査を行わず主として文献調査を行い、2019年度に長期の現地調査を行う予定の者が複数いる。要するに、本年度の旅費の使用額が抑えられ、その分が次年度交付額とあわせて長期調査を行うための費用となる、ということである。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 複数の文化を生きる―海外にルーツをもつ日本人学生の透明化するエスニック・アイデンティティと「ハーフ」イメージについて2019

    • 著者名/発表者名
      櫻田涼子
    • 雑誌名

      育英短期大学研究紀要

      巻: 36 ページ: 1-14

    • 査読あり
  • [学会発表] 「広東二元社区論の再検討―広東省汕尾の事例から」2018

    • 著者名/発表者名
      稲澤努
    • 学会等名
      東北大学 東北アジア研究センター共同研究「移動と流行―移民が持ち込んだもの/持ち込んだもの」共同研究「現代中国における内国移動とエスニシティ」2018年度第3回研究会
  • [学会発表] 「カンボジアにおけるビンロウジ噛み」2018

    • 著者名/発表者名
      山崎寿美子
    • 学会等名
      四街道市民大学講座
  • [学会発表] 「カンボジアにおけるニワトリと人間の関係」2018

    • 著者名/発表者名
      山崎寿美子
    • 学会等名
      四街道市民大学講座
  • [学会発表] 「ニューギニア高地における家社会の変貌―親族と居住をめぐる社会動態」2018

    • 著者名/発表者名
      深川宏樹
    • 学会等名
      科学研究費補助金「社会関係を開閉する食実践と住に関する文化人類学的研究」研究会
  • [学会発表] 「環太平洋地域における百科の思想序説―オセアニア島嶼部の文化と自然の関係に焦点を当てて」2018

    • 著者名/発表者名
      深川宏樹
    • 学会等名
      科学研究費補助金「イギリスロマン主義期における百科の思想と出版」研究会
  • [学会発表] 「カンボジア北東部における家屋の空間利用と食の実践の変容」2018

    • 著者名/発表者名
      山崎寿美子
    • 学会等名
      科学研究費補助金「社会関係を開閉する食実践と住に関する文化人類学的研究」研究会
  • [学会発表] 科学研究費補助金「社会関係を開閉する食実践と住に関する文化人類学的研究」研究会2018

    • 著者名/発表者名
      三浦哲也
    • 学会等名
      「ドゥスン族の家屋における「広間」について」
  • [学会発表] 「移動する人々と象徴としての食文化―マレーシア華人と変化するコピティアム」2018

    • 著者名/発表者名
      櫻田涼子
    • 学会等名
      北海道大学メディア人類学プロジェクト「メディアと社会のエスノグラフィ」研究会
  • [学会発表] In Between the Choices and the Decisions: Dynamism of Rural-to-Urban Migration of Chinese Women in Malaysia2018

    • 著者名/発表者名
      Ryoko SAKURADA
    • 学会等名
      World Social Science Forum (WSSF) 2018
    • 国際学会
  • [図書] 『21世紀の文化人類学:世界の新しい捉え方』2018

    • 著者名/発表者名
      前川啓治、箭内匡、深川宏樹、浜田明範、里見龍樹、木村周平、根本達、三浦敦
    • 総ページ数
      384
    • 出版者
      新曜社

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公開日: 2019-12-27  

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