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2023 年度 実績報告書

面会交流紛争解決システムの比較法社会学研究:離婚後家族関係の支援という視点から

研究課題

研究課題/領域番号 18K01211
研究機関名古屋大学

研究代表者

原田 綾子  名古屋大学, 法学研究科, 教授 (00547630)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード面会交流 / 子どもの意見表明権 / 離婚
研究実績の概要

最終年度に当たる本年は、これまでの研究の総まとめとして単著『子どもの意見表明権の保障――家事司法システムにおける子どもの権利』を出版した。本研究の課題は、面会交流の実効化のために法的社会的な課題を明らかにし、その解決の道筋をつけるというものであるが、研究の経過の中で、子どもの視点からこの問題を捉え、子どもの思いや気持ちを大切にしながら、その実効化を図るという方針を打ち出した。その視点を明確に打ち出したのが、本書である。本書により、第35回尾中郁夫・家族法学術奨励賞を受賞した。
また本年は、子どもの監護・面会交流の決定と実施を支える法的社会的プロセスについてのアメリカでのフィールドワークの成果を論文として公表した(原田綾子「DV保護命令と子の監護」。また「カリフォルニア州における子どもの監護の決定プロセス」と題する論文を執筆し、すでに脱稿済み)。他にも、Historical Development of Japanese Family Law and Family Policyと題する英語の論文を執筆し公刊されている。この論文においても日本の離婚紛争の問題について論じている。
さらに、本年は、いくつかの研究会報告と学会での報告を行った。日本家族〈社会と法〉学会では「コロナ禍と家族――法と社会の観点から」と題する報告を行い、この中でコロナ禍の行動規制における面会交流の問題について取り上げた。また、国際家族法学会(International Society of Family Law)では、離婚紛争における子どもの意見表明権の保障について報告を行った。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 3件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] コロナ禍と家族――法と社会の観点から2024

    • 著者名/発表者名
      原田綾子・田巻帝子
    • 雑誌名

      家族〈社会と法〉

      巻: 40 ページ: -

  • [雑誌論文] Japan Historical Development of Japanese Family Law and Family Policy2023

    • 著者名/発表者名
      Harada Ayako
    • 雑誌名

      International Survey of Family Law 2023

      巻: - ページ: 151~164

    • DOI

      10.1017/9781839704444.017

    • 査読あり
  • [学会発表] 子どもの利益の保護のために裁判所・弁護士に求められることについてーー子どもの意見表明権の保障の観点からーー2024

    • 著者名/発表者名
      原田綾子
    • 学会等名
      第30回司法シンポジウム運営委員会第二部会勉強会
    • 招待講演
  • [学会発表] 子どもの意見表明権の保障――家事司法システムにおける子どもの権利2023

    • 著者名/発表者名
      原田綾子
    • 学会等名
      児童福祉法研究会2023年12月定例研究会
    • 招待講演
  • [学会発表] 子どもの意見表明権の保障と弁護士の支援2023

    • 著者名/発表者名
      原田綾子
    • 学会等名
      法律扶助シンポジウム「未成年自身にも民事法律扶助の利用を可能にするために――司法のセーフティネットをもっと使いやすく!」日本弁護士連合会
    • 招待講演
  • [学会発表] コロナ禍と家族――法と社会の観点から2023

    • 著者名/発表者名
      原田綾子・田巻帝子
    • 学会等名
      日本家族〈社会と法〉学会第40回学術大会シンポジウム「コロナ禍の家族と社会」 2023年11月11日 日本家族〈社会と法〉学会
  • [学会発表] How can lawyers contribute to the children’s rights to be heard? Emerging practices of the Children’s Representatives in Japanese family court proceedings2023

    • 著者名/発表者名
      Ayako Harada
    • 学会等名
      International Society of Family Law World Conference 2023
    • 国際学会
  • [図書] ディスカッション法と社会2024

    • 著者名/発表者名
      飯 考行
    • 総ページ数
      312
    • 出版者
      八千代出版
    • ISBN
      4842918616
  • [図書] 家族と子どもをめぐる法の未来 棚村政行先生古稀記念論文集2024

    • 著者名/発表者名
      水野紀子他
    • 総ページ数
      668
    • 出版者
      日本加除出版
  • [図書] 家族法学の現在と未来(仮題)2024

    • 著者名/発表者名
      水野紀子他
    • 総ページ数
      -
    • 出版者
      信山社
  • [図書] 子どもの意見表明権の保障2023

    • 著者名/発表者名
      原田 綾子
    • 総ページ数
      384
    • 出版者
      信山社出版
    • ISBN
      9784797282658

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公開日: 2024-12-25  

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