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2022 年度 研究成果報告書

差別されない権利の先端的課題

研究課題

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研究課題/領域番号 18K01253
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分05020:公法学関連
研究機関東京都立大学

研究代表者

木村 草太  東京都立大学, 法学政治学研究科, 教授 (50361457)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード差別されない権利 / 平等権 / 夫婦別姓 / 同性婚 / 同氏合意 / 偏見
研究成果の概要

研究期間を通じ、差別と差別されない権利を法概念として明確化し、また、夫婦別姓問題・離婚後の子どもに対する合理的配慮の不足・同性婚そのほかの性的マイノリティの権利などについて、各論的に深い考察を行った。
本研究が行われるまで、差別の定義は混乱していた。本研究は、それを整理し、問題を丁寧に分節することに成功した。特に、差別と偏見の差異は、価値と事実認識という古典的な分類軸により整理ができる。特定の人種や性別に対する貶価的価値観と、誤った事実認識は、いずれも「差別」と呼ばれてきた。しかし、それぞれ性質が異なり、その問題の解消方法も異なる。本研究はこれを出発点にすることで、差別概念の整理を進めた。

自由記述の分野

憲法

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究には多くの学術的意義があるが、特に重要なのが次の二点である。第一に民法750条の法的位置づけが、憲法学説・民法学説ともに不明確になっていたことを明らかにした。通称使用が一般に認められていることから、民法750条は強行規定なのかという論点はこれまで議論されたことがなく、ここに論点があることを発見した。
第二に、同性間の婚姻について、近年、「婚姻は生殖関係のみを保護するから、同性カップルにその利用を認める必要はない」という説明がなされるが、この説明がどこにさかのぼるかということを明らかにした。

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公開日: 2024-01-30  

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