研究課題/領域番号 |
18K01260
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
松原 有里 明治大学, 商学部, 専任教授 (30436505)
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研究分担者 |
姚 俊 明治大学, 商学部, 専任准教授 (00610932)
潮海 久雄 筑波大学, ビジネスサイエンス系, 教授 (80304567)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | Transfer Pricing / Intangibles / 税のDX化 / IoT / AI / 人的資本 / sustainability |
研究実績の概要 |
一昨年および昨年に引き続き、松原は、今年度も英国オックスフォード大学の国際租税研究プロジェクトに参加し、フランス人研究者とともに移転価格と無形資産についての英語論文のアップデートを行った。あわせて、日本では、研究者や実務家による女性だけの税の専門家によるオンライン研究会(Womens in Tax:IFA WIN)を月1回程度で開催し、その会合で、海外の同業者の女性たちとの交流を含め、官民の国際租税、特に移転価格の専門家を一堂に会し、英語や日本語で議論する機会を得た。昨年10月には、その活動について、OECD/CTPA初の女性ディレクターを務めていたGrace Perrez-Navarro氏を囲んで、日本の企業税務・国際税務のプロフェッショナルの女性たちとの交流オンライン会合を成功させている。中には日本や世界を代表するIT系企業や日本を代表する事業会社(メーカー)等の社内税務スペシャリストとして活躍されている方もおり、今後、学会と実務との懸け橋となると期待できる。 そのほか、研究者同士の国際交流としては、スウェーデンのエレブル―大学の国際研究グループFIREプロジェクトおよびILA(国際法協会)の租税法部門でのハイブリッド会議に参加、前者では英語での口頭発表を2度にわたって行った。 姚は、中国や欧州の無形資産会計やSDGs会計の専門家とのオンライン交流を通じて、引き続き共同研究を行い、英語での共著を発表しているが、コロナ政策継続のため実際にin personでの交流を行うにはまだ至っていない。 潮海は、ケンプリッジ大学とミュンヘンMPI研究所での研究に従事した。無形資産とAIの将来性についての研究を行っている。 そのように、ポストコロナ時代にむけて、各メンバーが来年度に向けて、これらの活動を継続・発展していくことを目標としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍で海外出張がほとんどできず、オンラインでの会議出席が主になったが、それでも情報収集(関係者へのヒアリングや実務家・研究者への質疑応答)は、ある程度できたため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、研究最終年度にあたるため、メンバーがこれまでの研究成果の公表(Oxford プロジェクトや国際学会での口頭発表等、日本から海外への発信に努める。すでに松原は2023年11月に開かれるIFA(国際税務協会)世界大会(於:メキシコ カンクン)での1セッションで、パネリストとしての登壇依頼をIFA本部関係者から受けている。姚は、中国人研究者を2023年中に日本に招聘して共同研究発表を行う予定であり、潮海は英国およびドイツでの研究成果を2023年秋に対面で実施予定の知財の国際会議で発表することを予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で海外からの研究者の招聘ができなかったため。
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