本研究では、以下の法分野に関し、法政策の効果・機能について検討を行った。まず、雇用機会均等法に関しては、コロナ危機の下で生じた、女性労働者を中心とした雇用状況の悪化とそれに対する法政策のあり方を、韓国、ドイツ及び日本の比較法研究により明らかにした。労働時間規制に関しては、「働き方改革」における新しい労働時間法制の意義ついて検討した。また、ドイツの架橋的パートタイム労働時間制の意義について明らかにした。非正規雇用関連法に関しては、有期契約労働者の均等・均衡待遇および更新上限条項をめぐる法的課題について、法政策の観点からみた問題や法解釈について検討を行った。
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