研究課題/領域番号 |
18K01308
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05050:刑事法学関連
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研究機関 | 上智大学 (2021-2023) 筑波大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
岩下 雅充 上智大学, 法学研究科, 教授 (00396615)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 司法面接 / 児童虐待 / 証人保護 / 被害者保護 / 協同面接 / 代表者面接 |
研究成果の概要 |
子どもの負担に配慮したうえで精度の高い供述を得て刑事手続上の資料とするための制度について、反対尋問権などと直接主義との相克の調整に苦心したすえに制度化した欧州各国(主としてドイツおよびイギリス)に目を向けて、供述の証拠能力の問題に還元するだけのものとは異なる制度のモデルを立体的に把握したのとともに、そのモデルに対する分析・考察から、事情聴取の方式と刑事訴訟における供述の使用との相互作用に即して統合化された規制の構築につながる有意義な知見を得て、そのようなシステムを日本に導入するという場合の実現性の素描と課題を提示するための示唆の発見につなげた。
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自由記述の分野 |
刑事法
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子どもの負担に配慮したうえで精度の高い供述を得て刑事手続上の資料とするための制度の導入・発展について、①刑事手続における真相の解明や子どもの福祉といった利益のそれぞれの位置づけと、②被疑者・被告人の地位・権利を実効的かつ安定的に保障するための制度上・運用上の課題の一端が明らかになったのとともに、③子ども以外の“供述弱者”に対する事情聴取にも妥当しうる手続上の問題についても有益と思われる種々の知見が得られた。
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