• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

再犯防止に心理学を活用するための実践的研究:絆を築く力を伸ばす司法心理士の育成

研究課題

研究課題/領域番号 18K01314
研究機関大阪大学

研究代表者

藤岡 淳子  大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (10346223)

研究分担者 坂東 希  大阪大学, 人間科学研究科, 特任講師 (60388626)
毛利 真弓  同志社大学, 心理学部, 准教授 (70780716)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード司法・犯罪心理臨床 / 専門家育成研修 / グループ・アプローチ
研究実績の概要

令和2年度は、昨年度までに作成、実施した「絆を築く力を伸ばす司法心理士育成」のための研修カリキュラムおよび教材をまとめ、「司法・犯罪心理士研修テキスト」および研修動画DVDを作成し、研修参加者等に配布した。加えて、実際に矯正施設内で働く心理職員の研修を関西の少年鑑別所で実施し、同じく関西の女子刑務所内で上記の教材とカリキュラムを用いた研修を行うべく打ち合わせを進めていた。しかし、コロナの影響で矯正施設への部外者の立ち入りが禁止となり、実現できなかった。そこで、オンラインによる研修を計画し、特に支援者と組織の傷つきに気づいて安心な組織を作り、ひいては被支援者の回復に資するというトラウマ・インフォームド・ケアを基盤とする加害行動へのアプローチというコンセプトの下、「被害・加害に向き合う支援者のトラウマに向き合うには」というテーマで研修カリキュラムと資料を作成し、オンライン研修を実施し、その様子をDVD化した。
全体を通して、再犯防止に資するため、グループ・アプローチを活用した非行・犯罪行動の変化を支える心理を始めとする人間科学の専門家を育成することを目標とし、その研修カリキュラムと教材の作成、それを用いた研修の実施を行い、報告書(研修テキスト)としてまとめた。研究期間の後半は、コロナ禍により対面による研修実施が困難になったため、オンラインでの研修実施と動画による研修教材の作成に切り替えることができた。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 感情労働者としての刑務官2020

    • 著者名/発表者名
      深谷裕、森久智江、藤岡淳子
    • 雑誌名

      立命館法学

      巻: 2019(4) ページ: 1676-1707

  • [雑誌論文] 司法領域における治療共同体2020

    • 著者名/発表者名
      宮城崇史、毛利真弓、引土絵未他
    • 雑誌名

      集団精神療法

      巻: 36(362) ページ: 247‐251

  • [雑誌論文] 司法における「治療的な関係」とは?2020

    • 著者名/発表者名
      毛利真弓
    • 雑誌名

      法と心理

      巻: 18(0) ページ: 29‐33

  • [学会発表] 非行・犯罪から離脱していくには2020

    • 著者名/発表者名
      藤岡淳子
    • 学会等名
      日本犯罪心理学会第58回大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 大阪府による性犯罪者への入り口支援(1)2020

    • 著者名/発表者名
      坂東希、毛利真弓、藤岡淳子
    • 学会等名
      日本犯罪心理学会第58回大会
  • [学会発表] 大阪府による性犯罪者への入り口支援(2)2020

    • 著者名/発表者名
      毛利真弓、坂東希、藤岡淳子
    • 学会等名
      日本犯罪心理学会第58回大会
  • [学会発表] トラウマインフォームドケアの概念、研究、実践の動向2020

    • 著者名/発表者名
      坂東希
    • 学会等名
      日本更生保護学会第9回大会
  • [図書] 司法・犯罪心理学2020

    • 著者名/発表者名
      藤岡淳子
    • 総ページ数
      307
    • 出版者
      有斐閣
    • ISBN
      9784641184510

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi