研究課題/領域番号 |
18K01331
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
角田 美穂子 一橋大学, 大学院法学研究科, 教授 (10316903)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ロボアドバイザー / フィンテック / 電子商取引 / 民事法 |
研究実績の概要 |
1.先行して進めてきた金融分野における「プラットフォーム提供者」の法的責任論の研究成果として、「フィンテックと金融商品取引法」をテーマとする2018年10月の日本金融法学会シンポジウムにおいて「ロボアドバイザーと金融業者の法的義務」と題する報告を行った。これは、フィンテックがもたらす法的課題に民事法の視点からのアプローチを試みたものである。報告準備にあたって一橋大学大学院フィンテック研究フォーラム、司法研修所裁判官研修「電子商取引と法」において報告し、実務家の意見をうかがう機会に恵まれた。 2.プラットフォーム提供者はこれまでの法制度や法概念に馴染みのない課題を提起しているうえに、それを支えるテクノロジーの進化も日進月歩である。そのため、研究を遂行していくうえで鍵となるのは、学際的×国際的な研究者の人的ネットーワークの構築である。この観点から、一橋大学法学研究科グローバルロー研究センターと産業技術総合研究所、ケンブリッジ大学法学部Centre for Corporate and Commercial Law (3CL)、一橋大学大学院フィンテック研究フォーラムの共同主催により国際シンポジウム「テクノロジーの進化とリーガルイノベーション」を成功させたことで、今後の国際連携の基盤を構築できたことの意義は大きい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「テクノロジーの進化とリーガルイノベーション」という国際シンポジウム企画を通して、ケンブリッジ大学法学部Centre for Corporate and Commercial Law、産業技術総合研究所、一橋大学大学院フィンテック研究フォーラムとの連携関係、人的ネットワークを構築することができた。
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今後の研究の推進方策 |
ドイツ・マックスプランク研究所外国民事法・国際私法研究所にくわえ、ケンブリッジ大学法学部Centre for Corporate and Commercial Law(3CL)、一橋大学大学院フィンテック研究フォーラム、産業技術総合研究所との学際×国際的なネットワークを最大限活かしながら、研究を遂行する予定である。
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備考 |
国際シンポジウム「テクノロジーの進化とリーガルイノベーション」を企画し、当日もロボット工学者と共に総合司会とパネルディスカッションのファシリテーターを務めた。
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