約款の解釈方法として、効率性という観点から解釈する方法、その問題点について研究した。契約当事者が望んだ契約が各当事者にとって効率的であるといえる。当事者の意思が不明確な場合に意思とは別に効率性の見地から解釈することには、どのような内容の契約が当事者にとって効率的かを判断することは困難であるという問題がある。これとは別に、コストのかからない解釈をすることで効率性に資するという考え方もあり、その場合に、当事者がどのような解釈方法を選択したかを問題とし、その方法にしたがって解釈することが効率的であるとの考え方がある。
|