研究課題/領域番号 |
18K01377
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
今川 嘉文 龍谷大学, 法学部, 教授 (30295729)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 民事信託 / 株式管理と承継 / 財産管理と承継 / 事業承継 / 空き家対策 / 高齢者入居施設 / 死後の関連事務 / 中小企業 |
研究実績の概要 |
本研究テーマについて、単著の発刊、論文の執筆・公表、研究報告・研修会講師等を実施した。第1に、単著として、『中小企業オーナーのための財産・株式管理と承継の法律実務』(弘文堂刊・2020年3月)総頁数328頁を発刊した。 第2に、論文として、ア)「中小企業における株式の管理・承継に関する一考察」関西法律特許事務所編『民事特別法の諸問題~第六巻~』(第一法規・2020年3月)57頁~85頁、イ)「民事信託による財産承継と受益権をどのように考えるのか」(先物取引被害全国研究会・2019年10月)先物・証券取引被害研究49号68頁~75頁所収、他を公表した。 第3に、研究報告として、ア)大阪司法書士会 会社法研究会「株式・議決権の管理と集中化に関する一考察」のタイトルで研究報告(2019年11月)大阪司法書士会会館、イ)大阪司法書士会 会社法研究会「民事信託における受益権と株主権をどのように考えるのか~東京地判平成30年9月12日金法2104号78頁を素材として~」のタイトルで研究報告(2019年10月)大阪司法書士会会館、ウ)関西商事法研究会「民事信託による財産承継と受益権の評価~東京地判平成30年9月12日金法2104号78頁を題材として~」のタイトルで研究報告(2019年9月)大阪弁護士会会館、エ)大阪司法書士会 会員研修会「令和元年会社法改正・経営承継円滑化法の概要〜株式交付制度・株式承継の実務対応〜」のタイトルで講演(2019年3月)大阪司法書士会会館、を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「研究実績」欄に記載したように、第1に、弘文堂から、単著として『中小企業オーナーのための財産・株式管理と承継の法律実務』を2020年3月に発刊(総頁数328頁)した。これは本研究テーマの集大成ともいえる。 第2に、本研究テーマに関連して、前記の論文①「中小企業における株式の管理・承継に関する一考察」、②「受益者連続信託による財産承継と遺留分制度の適用~生命保険契約の判例法理との比較考察」(公益財団法人かんぽ財団・2019年4月)生命保険に関する調査研究報告(要旨)No.29 29頁~34頁、③「民事信託による財産承継と受益権をどのように考えるのか」を公表した。 第3に、大阪司法書士会等で研究報告および仕業関係者向けに研修会講師を努めて、その成果を報告した。 他方、第1に、コロナ騒動のため米国における実地調査ができていない。 第2に、一昨年の骨折の影響から治療が必要であり活動が制限された。
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今後の研究の推進方策 |
第1に、コロナ騒動収束後、米国における実地調査を行い、Andrew M.Pardieck先生(米国南イリノイ大学)と本研究テーマに関連して共著を執筆したい。 第2に、民事信託のよる広範囲における実用とその課題について考察を進めて、単著を執筆する予定である。 第3に、研究成果を、研究者、弁護士・司法書士・税理士等に向けて発信をしていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
第1に、コロナ騒動のため、アメリカにおいて、Andrew M.Pardieck先生(南イリノイ大学)との共同研究ができなかった。第2に、単著執筆にできるだけ専念していたため、研究会出張・ヒオアリング調査が一部、できなかった。第3に、一昨年に骨折をしたため、その治療のため一部、活動が制限された。
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