研究課題/領域番号 |
18K01448
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
宮杉 浩泰 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (30613450)
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研究分担者 |
小森 雄太 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (70584423)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 軍令部第四部第十一課 / 宇垣一成 / 島内志剛 / 海軍中堅層 / 吉田茂 / 赤軍の西送 / 政軍関係 |
研究成果の概要 |
本研究課題の成果は、以下の三つの論文である。「日本の対ソ情勢判断と情報活動 一九三九-一九四一」(『軍事史学』五五巻二号、二〇一九)、「情報活動と日本外交‐一九三八年を中心として」(『東京大学日本史学研究室紀要』二四号、二〇二〇)、「島内志剛日記にみる対ソ通信情報活動」(『Intelligence』二二号、二〇二二)。 論考の刊行により、研究目的は概ね達成できたと考える。これらの論考では、軍部の情報取集活動や対外認識について論じ、情報活動が軍部の対外政策にどのような影響を与えたかも論じた。史料は、未使用の軍令部第三部の意見書や、軍令部第四部第十一課の通信傍受、暗号解読の記録などの公文書を用いた。
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自由記述の分野 |
日本政治外交史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は以下の通りである。これまで余り注目されてこなかった独ソ開戦前の極東赤軍の西送やそのことを日本側が察知していたことや、陸軍が行った対ソ情報活動(特に通信傍受や暗号解読)について論じたことである。また、陸軍の対ソ情報将校の個人文書を駆使したことも特徴である。他方、海軍については、軍令部第四部第十一課の暗号解読の記録を用い、宇垣一成外務大臣期に海軍(特に中堅層)がどのような対外認識を抱いたかを論じた。 社会的意義は、インテリジェンスについては現代的関心もあるので、旧日本陸軍、海軍の情報活動については一般の関心も相当程度あると思われるので、その種の関心に応えられたと自負している。
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