研究課題/領域番号 |
18K01458
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岩谷 將 北海道大学, 大学院公共政策学連携研究部, 教授 (80779562)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 日中戦争 / 盧溝橋事件 / 和平工作 |
研究実績の概要 |
第四年度においても、引続き新型コロナウイルスの感染拡大により主たる調査地である台湾における史料調査が実施できなかったため、これまでの成果の取りまとめと今後の研究の方向性を検討し、川島真・岩谷將編著『日中戦争研究の現在―歴史と歴史認識問題―』東京大学出版会、2022年を成果物として出版した。 また、トラウトマン工作の失敗と第一次近衛声明から武漢会戦に至るまでの時期の中国側の政治的・軍事的展開について、未検討であった第三国の観察を検討するに際して必要となる、米国国立公文書館所蔵の米国国務省文書の中国関係部分(M976)、ならびに米陸軍軍事情報部の中国関係文書(M1513)のマイクロフィルムが1年以上遅れて納入されたことから、現在これらの文書を用いて検討を進めている。 和平工作に関する検討については、昨年度においても引き続き新型コロナウイルスの感染拡大への対応により一部調査ができないために検討できなかった部分の調査が実施できなかったものの、未検討部分については台湾の研究者との共同研究としておおむね令和4年6月を目途に公刊予定である。また、令和4年度においては、現時点の見通しとして現地調査が実施可能な見込みであることから、調査を実施のうえ、別途成果としてとりまとめる予定である。 令和4年度においては、研究の進展に影響を与えていた台湾での調査が段階的に緩和される見通しであり、制限が解除され次第調査を実施して最終成果のとりまとめを行い、公刊を目指したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
引き続き予定していた海外での史料調査が新型コロナウイルスの感染拡大により実施できなかったことにより、成果の取りまとめができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
調査予定地である台湾への入国が可能となった時点で、できる限り早い段階で調査を実施する。また、現在検討中の武漢会戦に至る時期の中国側の政治的・軍事的展開について、成果としてとりまとめるとともに、和平工作部分については調査を踏まえて成果を刊行する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、台湾で実施予定だった在外研究と史料調査が、所属大学の規定により外務省の渡航中止勧告対象国(地域)に渡航できなかったこと、また台湾においても入国を制限していたため渡航調査に要する費用が執行できなかった。これについては次年度において調査にかかる旅費等として使用する予定である。
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