アルジェリア独立戦争では、アルジェリアの先住民族の追放や強制収容などの難民問題が生まれた。赤十字国際委員会(ICRC)はこの戦争に際してフランス政府の許可の下に現地の収容所の視察を行い、戦争の人道化に努めた。またアルジェリア独立を求める民族主義者の活動はフランス本国やその隣国ベルギーにも展開した。さらにフランス外国人部隊には未成年のベルギー人も参加していた。ベルギー政府は、ベルギー国内での民族解放勢力の活動の取り締まりを求めるフランス政府と、外交交渉により少年兵士の本国送還を求める国内世論との板挟みになり、親仏的外交路線の維持に苦悩した。
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