1980年代初頭から90年代初頭にかけて、東アジア国際関係がどのように変容したかについて研究した。さらに、北朝鮮の核開発の淵源についても検討を加えた。 具体的には、韓国の「クロス承認(中ソが韓国を承認、日米が北朝鮮を承認)」政策とそれに連動したソ連、中国、日本、米国、北朝鮮の外交政策の展開に着目し、この時期の東アジア国際関係がどのように変容していったかについて研究した。また、東アジア国際関係変容過程から、どのように北朝鮮の核問題が顕現したのかについても考察した。さらに、東アジアにおいて冷戦が終結しなかった理由の解明ととともに、沖縄における米軍基地問題と朝鮮半島情勢との関連性についても指摘した。
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