研究課題/領域番号 |
18K01474
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
小池 康弘 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (40244537)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | キューバ / 外交 / メキシコ / 対米関係 / 米州関係 |
研究実績の概要 |
2018年6月開催の日本ラテンアメリカ学会のパネル「カリブ地域の政治と国際関係」においてカリブ諸国の「医療外交」をテーマとする発表に対して、討論者として報告を行った。その際、本研究の成果の一部を援用して、キューバの対アフリカ、対ラテンアメリカ外交、および国内政治経済要因を指摘した。 2018年8月、2019年1月、3月の計3回にわたって、日本貿易振興機構アジア経済研究所図書館にて、1960年代から近年までのキューバ外交に関する現地での報道資料や論文等の資料集を進めた。研究の成果を11月の日本国際政治学会にて「キューバとOAS」とのタイトルで報告する準備を行った(後述する事情により報告はキャンセルせざるを得なくなった)。2019年3月には京都大学稲盛財団記念会館にて開催された研究会(アジアとラテンアメリカにおける競争的権威主義体制)にも参加した。 2018年度は種々の事情により予定していた海外調査を次年度に延期した。その代わり、研究テーマに関係する重要な欧文献30冊を購入し、最近の研究動向整理を中心に進めた。 こうした研究成果は2019年4月に開催された「愛知県立大学国際セミナー」において講演「ポスト・カストロ時代のキューバおよぼラテンアメリカ」として報告した。 また、メキシコ国立自治大学政治社会学部ウスカンガ教授(Carlos Uscanga)が2017年に執筆したメキシコ外交に関する論文「友好から敵対へ」の翻訳を行なうことで、20世紀の米国・メキシコ・キューバ関係の分析を進めることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2018年8月に家族が進行性の病気であることが判明し、治療・入院・手術を継続中であり、9月に予定していたキューバ、メキシコでの現地調査を中止せざるを得なかった。この影響により、発表エントリーしていた11月の日本国際政治学会での発表もキャンセルとなった。国内における文献調査(二次資料)も、9月~12月の間はあまり進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
家族の病気療養の推移にもよるが、2019年5月下旬の時点では安定しており、最も適切なタイミングとして8月下旬から9月上旬の間で2週間以内の海外調査を実施できそうである。現在、在京キューバ大使館やメキシコの研究者に連絡する調査計画書を作成している。2019年末を目途に大学紀要には中間報告的な論文をまとめる予定。
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次年度使用額が生じた理由 |
年度途中に家族の進行性の病気が発覚したため、年度内(9月)に予定していた海外調査計画をキャンセルしたことが主な理由である。次年度(2019年度)においては比較的短期での海外調査を複数回実施する計画である。
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