研究課題/領域番号 |
18K01489
|
研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
伊藤 剛 明治大学, 政治経済学部, 専任教授 (10308059)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 米中争覇 / 日米中関係 / 覇権 / 戦略的あいまい性 |
研究実績の概要 |
2021年度もコロナで移動が難しく、限られた範囲であったが調査と論文業績を出版する機会があった。まず、調査はもっぱら日本国内であって、研究課題に関連する戦後日本の外交政策について調査を3か所で行った。同時に、アメリカや中国への調査旅行は行わなかったが、オンラインを通じて中国の華語智庫との意見交換、台湾の台湾大学との意見交換、米国のDaniel Inouye Asia-Pacific Center for Security Studiesとの意見交換は定期的に開催することができた。 また、現行の米中関係と日本の対応について、編著であるが書籍を1冊刊行した。また、バイデン大統領初年度の功績とアメリカ国内政治社会との関連について論文を発表した。 とくに2021年度終盤のロシアのウクライナ侵攻によって、アジア太平洋の国際関係鳥観図も変わり始めた。アメリカは、ヨーロッパと同時にアジアの安全保障も注視しなければならない状況になり、他方でパワーの分散を避けるために、漸次アメリカによる介入について制限をしなければならない。米中関係はこれまで経済的摩擦が第一であったが、今後は軍事的側面においても大きな投資を継続しないといけない状況になっている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
得られる情報が友人とのネットワーク、及びオンラインを通じての情報と限られているから。
|
今後の研究の推進方策 |
とにかく、現在の環境下でできることを最大限行うしかない。オンラインでの情報収集、国際会議開催、そして資料収集等、かつてに比べれば良くなってきているので、自分の使える資源を有効活用する。同時に、少し前の歴史的背景については、日本に居ながらにして行うことができる。 同時に、海外への調査を敢行したい。訪問して得られる情報の方が、今日的意味合いを持っていることが多いので、現状分析についてはコロナの状況次第で再開したいと考えている。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナで、研究活動が制限されているため。
|