インド、インドネシア、日本は、一帯一路構想を軸とした中国の地経学的プレゼンスの高まりから大きな影響を受けている代表的3カ国である。同構想に対する3カ国の政策対応を比較・検討し、その対応には等しくヘッジ戦略としての特徴が確認されること、と同時に中国との外交安全保障関係、地域制度への関与、あるいは国内政治状況が3カ国の政策対応の具体的方向性・内容に大きな影響を与えていたことを確認した。こうした研究結果を、アジア太平洋の国際関係に関する主要学術誌に論文の形で出版するととともに、BRIへの主要国の対応に関する比較研究プロジェクトに研究成果の一部を反映できたことは大きな研究成果であると考えている。
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