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2018 年度 実施状況報告書

研究開発のリスクとマクロ経済成長

研究課題

研究課題/領域番号 18K01502
研究機関東京工業大学

研究代表者

堀 健夫  東京工業大学, 工学院, 准教授 (80547513)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード研究開発 / 起業 / リスク / 経済成長
研究実績の概要

本研究課題は、起業や研究開発と経済成長に関してである。2018年度は、3つの研究をすすめた。一つ目は、研究開発の生産性に異質性を取り込んだ経済成長モデルの研究である。論文"Monetary Policy, Financial Frictions, and Heterogeneous R&D Firms in an Endogenous Growth Model"を作成し、査読付きの国際的学術誌(英文)に投稿した。同論文は査読者の審査を経て、改定要求を受け再投稿した。本論文では、研究開発の生産性に異質性があるときとないときで、経済政策の効果が大きく異なることを示した。二つ目は、起業や研究開発に伴うリスクと資産バブルに関する研究である。この研究に関しては、簡単な経済モデルを構築し、そのモデルをいろいろな方向に拡張した。2018年度末までに分析の大半を終えた。起業や研究開発に伴うリスクが資産バブルの発生に与える効果を示した。また、資産バブルが経済成長を促進する条件も示した。そして、資産バブルの崩壊により、経済成長と消費がともに停滞するメカニズムを分析した。これらの結果を来年度中(2019年度)に論文にまとめる予定である。論文執筆後は、査読付きの国際的学術誌(英文)への掲載を目指す。最後は、発電技術の開発と天候リスクに関する研究である。この研究に関しては、まだ開始したばかりである。現在は共同研究者と議論を進め、いくつかのモデルを検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

論文"Monetary Policy, Financial Frictions, and Heterogeneous R&D Firms in an Endogenous Growth Model"を投稿し、受理される方向に進んでいる。
また【研究実績の概要】に書いたように2つの研究を開始した。そのうち1つは大半の分析を終えている。

今後の研究の推進方策

【研究実績の概要】に書いた、二つ目と三つ目の研究を進める。
二つ目に関しては、2019年度中に論文にまとめ、可能であれば国際的学術誌に投稿する。2019年度中の投稿ができない場合も2020年度までには投稿する。
三つ目に関しては、モデルの再検討を進めている。国際共同研究であるが、2019年6月に共同研究者とイギリスにて打ち合わせを予定している。

次年度使用額が生じた理由

論文" Monetary Policy, Financial Frictions, and Heterogeneous R&D Firms in an Endogenous Growth Model"の再投稿のため、英文校正を2019年度初めに行う必要があったため、2018年度の予算を2019年度に持ち越した

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [国際共同研究] マンチェスター大学/アバディーン大学(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      マンチェスター大学/アバディーン大学
  • [学会発表] Bubbles, Uninsured Risky Investment, and Endogenous Growth2019

    • 著者名/発表者名
      堀健夫
    • 学会等名
      第11回リスク研究センター主催 経済成長セミナー 滋賀大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 経済成長とバブル2018

    • 著者名/発表者名
      堀健夫
    • 学会等名
      経済成長、物価、及び労働市場に関する研究報告会 青森国立大学

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公開日: 2019-12-27  

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