研究実績の概要 |
2020年度は、学術論文" Monetary Policy, Financial Frictions, and Heterogeneous R&D Firms in an Endogenous Growth Model"が査読付きの国際的学術誌 Scandinavian Journal of Economics誌で出版された。この論文は2019年度に受理されたもので、2019年度の成果報告書で内容に触れている。この他に次の2本の論文を公刊した。 ①Takeo Hori and Ryonghun Im "Short- and Long-run Impacts of Bursting Bubbles"(京都大学経済研究所Discussion Paper No.1036) ②Takeo Hori and Ryonghun Im "Asset Bubbles, Entrepreneurial Risks, and Economic Growth" (京都大学経済研究所Discussion Paper No.1052) 両論文はともに、研究開発および起業に関するリスクを扱ったものである。一定の条件の下でこれらのリスクが資産バブルを発生させることを示した。さらに資産バブルが経済成長を促進する条件を特徴づけた。論文①においては、バブル崩壊により短期的に不況となるメカニズムを明らかにした。論文②では、バブル崩壊が長期的な経済成長を阻害するメカニズムを分析した。これらの論文は、2021年度中に査読付きの国際的学術誌に投稿を予定している。 またマンチェスター大学のChan氏とアバディーン大学の木曽氏との共同研究として、発電技術と天候リスクの研究を進め、モデルを構築した。
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