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2022 年度 研究成果報告書

福祉政策を支えるウェルビイング思想の新たな探求

研究課題

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研究課題/領域番号 18K01527
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分07020:経済学説および経済思想関連
研究機関北海道大学

研究代表者

橋本 努  北海道大学, 経済学研究院, 教授 (40281779)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード幸福 / ウェルビイング / 福祉 / 経済思想 / 地域 / 指標
研究成果の概要

本研究の主要な成果は二冊の単著の刊行である。一方の単著『自由原理』では、福祉国家の新たな理念として自生的な善き生(ウェルビイング)の理論を展開した。他方の単著 Liberalism and the Philosophy of Economics では、その背後にある「自生化主義」などの独自の思想理念を英語で発信した。いずれも人間が自分自身のウェルビイングについて無知である現状から出発して、いかなる善き生と善き社会の構想を獲得できるかについての試論である。この他に関連する実績として、単著『消費ミニマリズムの倫理と脱資本主義の精神』では消費スタイルの観点から新たにウェルビイングを捉えなおした。

自由記述の分野

経済思想

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、国や地域で用いられている「幸福度(ウェルビイング)指標」について、一定の規範的な指針を示した点にある。現在、さまざまな幸福度指標がさまざまな国と地域で用いられているが、それらの指標は、どのように評価されるべきなのか。各国の間、あるいは各地域の間で、専門家たちによる相互レビューが求められている。では指標をどのような観点からどのように評価すべきなのか。本研究は、人間は自分のウェルビイングについて無知であるという前提から出発して、なおウェルビイングを増大させることができるという想定の下に、「自生的な善き生の理論」を構築した。これは相互レビューのための価値尺度を提供する。

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公開日: 2024-01-30  

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