研究課題/領域番号 |
18K01557
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研究機関 | 統計数理研究所 |
研究代表者 |
岡本 基 統計数理研究所, 運営企画本部, URA (90599870)
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研究分担者 |
廣瀬 雅代 統計数理研究所, データ科学研究系, 助教 (30739199)
馬場 康維 統計数理研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 名誉教授 (90000215)
米澤 香 公益財団法人統計情報研究開発センター, その他部局等, 研究員 (50443320)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 世帯統計 / 国際比較分析 / データベース |
研究実績の概要 |
本年度は特に研究の基礎となる「国際ミクロ統計データベース」の利用環境整備に関する研究を中心に進めた。現在、立川に設置している情報・システム研究機構のオンサイト利用環境に新たに公的統計ミクロデータのリモートアクセス型オンサイト利用の機能が追加されることに伴い、異なるセキュリティ対策が必要な利用環境を併存させるための手法について検討を進めた。利用体制・環境管理の分離方法を施設管理に反映させ、利用環境の整備を進めた。また、班会議を開催し、次年度以降の二国間国際比較研究における利用データの検討を進めた。 2018年11月29日~12月4日には、情報・システム研究機構、(公財)統計情報研究開発センターとの共催による「第10回国際ミクロデータラボラトリーワークショップ」(The 10th International Workshop on Analysis of Micro Data of Official Statistics)を開催した。タイ、カンボジア、モンゴルの統計部局関係者を招へいし、新たな匿名データの基となる家計調査ミクロデータの提供を受けるとともに、統計情報研究開発センターの支援により、同データの試行利用匿名データによる二国間比較に関するワークショップを開催し、データの利用可能性について検討した。また、「国際ミクロ統計データベース」収録のデータを利用した研究、および、関連研究に関する報告を通じ、提供国への成果のフィードバックを行った。また、9月の統計関連学会連合大会においても、企画セッション「アジアの公的ミクロ統計の活用(1)(2)」を開催し、議論を深めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国際比較研究を進めるための基礎となるデータベースの整備を進め、データベースに収録されているデータによる二国間国際比較を可能とする環境とデータの収録が進んだ。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度は、整備を進めたデータベースとオンサイト利用施設を活用した二国間国際比較の対象国を検討し、データ利用による研究を進める。また、データベース収録のデータ、目的外申請による我が国のミクロデータ等によるデータの信頼性向上のための各種補正方法の検討を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
参加を予定していた学会が東京で開催されたことと国際ワークショップの招へい旅費が予定よりも安価に収まったため。発生した余剰については、主に次年度の国際ワークショップ招へい支援の拡大、分析用の計算機およびソフトウェア購入に使用する。
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