研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、スマートグリッドと電気自動車との効率的な接続により太陽光発電と電気自動車の双方の普及・活用を目指す政策の効果を解明することである。主な研究成果として、将来評価パラメータの推定により、日本の自動車市場の消費者は現在よりも将来の費用を重視するため、維持に関する税制が環境対応車の普及に強い影響を与えることを明らかにした。そして、太陽光発電システムの需要においても将来の費用を重視する傾向があることを明らかにした。
環境経済学
省エネルギー製品の需要構造は国や文化によって異なると考えられるため、本研究で開発した将来評価パラメータを活用した分析により、税制や補助金、料金体系に関する政策立案についての重要な情報を得ることができる。特に本研究で分析したような省エネルギー製品間の効率的な接続のためには、それぞれの需要構造に整合的な料金体系が必要である。本研究で開発した手法は再生可能エネルギーの最適な普及に大きく寄与すると考えられる。