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2023 年度 実績報告書

排他条件付取引による市場の囲い込みの経済分析

研究課題

研究課題/領域番号 18K01593
研究機関京都産業大学

研究代表者

北村 紘  京都産業大学, 経済学部, 教授 (30582415)

研究分担者 松島 法明  大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (80334879)
田村 彌  名古屋大学, 経済学研究科, 准教授 (60711950)
佐藤 美里  岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (70794585)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード競争政策 / 垂直的取引制限 / 排他条件付取引 / 経済政策 / 産業組織
研究実績の概要

メーカーと小売店などの垂直的取引において,競合他社との取引を禁ずる契約を排他条件付取引契約(以下,排他契約)という.こうした契約は,ライバル企業を排除する反競争的な効果を持つ.これまでの理論研究により,特定の状況において,排他契約によるライバルの排除が発生することが明らかになっているが,現実の競争政策への対応を考えると,更なる状況の整理が求められる.本研究では,排他契約関連の個別の事件の特性を考慮し,理論分析及び実験分析を行い,競争政策の運営に貢献することを目指す.
2023年度の研究進捗状況は,以下の通りである.まず,理論研究では,本研究計画において継続して取り組んできた排他契約による川下市場での参入阻止の研究論文が,英文査読誌であるReview of Industrial Organizationに受理された.本研究では,川上企業の供給する財の変形技術において川下企業が異なる場合,シカゴ学派流のシンプルなモデル設定においても,効率的企業の参入阻止が可能となることを示した.
次に,実験研究では,排他契約をめぐる川上企業間の競争の追加実験を実施した.追加実験により,排他契約による排除が実現する状況が,明らかになってきた.年度内に研究成果のとりまとめが間に合わなかったが,2024年度中には,国内外の学会・研究会の場で報告する予定である.得られたコメントをもとに改訂し,研究論文をディスカッションペーパーとして公開し,英文査読誌に投稿することを目指す.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] How Does Downstream Firms’ Efficiency Affect Exclusive Supply Agreements?2024

    • 著者名/発表者名
      Kitamura Hiroshi、Matsushima Noriaki、Sato Misato
    • 雑誌名

      Review of Industrial Organization

      巻: 64 ページ: 219~242

    • DOI

      10.1007/s11151-023-09932-y

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [備考] Hiroshi Kitamura

    • URL

      https://sites.google.com/view/hiroshikitamura/home

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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