研究実績の概要 |
本研究課題は、ASEAN諸国経済が先進国水準に到達する方法の模索を目的とし、西山(研究代表者)が全体統括と理論研究、スクサバン(分担者)が実証研究を主に担当している。2021年度は、(1)開放経済下での異質性モデルを用いた理論・実証論文の執筆・投稿、(2)前年度作成したデータ・ベース(ベトナム個票データ)を用いた共同論文作成、(3)研究会の開催と研究成果の対外発信に注力した。(1)~(3)の概要はそれぞれ下記の通り。 (1)企業の異質性を組み込んだ独占的競争貿易モデルを中心に複数の論文を執筆した。[1]Nishiyama & Gintani、[2]Nishiyama, Fujimori, Sato、[3]Nishiyama, Takada, Tsuboiが査読付き英文雑誌に掲載、[4]Nishiyama, Furuta, Sugiyama、[5]Nishiyama, Gintani, Tsuboiが査読付き英文雑誌に投稿中、[6]Nishiyama, Kato, Kamata、[7]Nishiyama, Gintani, Sugiyama、[8]Nishiyama, Yamaguchi, Gintani、[9]Nishiyama & Tsuboi、[10]Shimizu & Nishiyamaの各論文が学会発表や投稿に向けた準備あるいは改訂段階にある。また本課題研究の基本的な分析枠組みである異質性モデルに関する書籍が[11]佐藤・西山共編著として近刊予定である。 (2)完成させた変数リストとデータベースを用い、西山・藤森・加藤の研究チームにて本課題研究の主要テーマである「東南アジア諸国への技術伝播」に関する理論・実証論文を作成中である。 (3)昨年度に引き続き他の基盤研究や所属機関研究所と連携しつつ、本課題関連の研究会を開催した。関連情報はwebsiteにて公開されている。
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