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2022 年度 研究成果報告書

ASEAN現地企業への技術伝播と中所得国の経済成長に関する理論・実証研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K01616
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分07040:経済政策関連
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

西山 博幸  兵庫県立大学, 国際商経学部, 教授 (00309345)

研究分担者 スクサバン ヴィサテップ  兵庫県立大学, 国際商経学部, 准教授 (80599027)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード国際貿易・投資 / ASEAN / 中所得国 / 経済成長 / 生産性 / 技術伝播 / 異質性
研究成果の概要

本課題研究では、ASEAN諸国経済が先進国水準に到達するための方法を理論・実証両面から模索した。理論分析では、国家の非対称性や企業の異質性を導入した複数のモデルを開発し、考察を行った。また、アジア各国の個票データや日系企業データ等を用い、理論仮説の現実妥当性についても実証的に検証した。分析の結果、外生要因の変化が産業内資源の再配分を通じて、先進国・途上国の経済や厚生に非対称な影響を及ぼすこと、当該諸国の成長には人材育成教育や技術支援等による生産性向上が重要であることが明らかにされた。研究成果は複数の論文にまとめ、査読付き英語雑誌に投稿した。

自由記述の分野

国際経済学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本課題研究では、ASEAN経済が先進国水準に到達する方法という、既存研究ではあまり設定されることのなかった研究視点から、現地調査・理論・実証的手法を組み合わせ、学術的意義のみならず政策立案にも資する研究成果を導いた。貿易自由化や生産ネットワークの深化が先進国とASEAN経済双方に及ぼす影響を国家の非対称性に着目しつ明らかにし、途上国への技術移転やその土台となる教育を重視する政策の重要性について提言を行った。本研究は新新貿易理論を軸としたものであるが、既存研究の多くが前提としてきた国家の対称性や完全雇用の仮定を排除し、より現実整合的な枠組みを用いて導いた本研究の提言は政策的にも意義がある。

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公開日: 2024-01-30  

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