スタートアップ企業は、競争の活発化、イノベーション、雇用創出といった経済活性化の役割が期待されている。他方で、スタートアップ企業は「新規性の不利益」と呼ばれるような新しさが原因で生じる多くの課題に直面することが知られている。市場任せにしていては創業はうまく行かないことが多いため、政策的に何らかの介入が求められている。本研究課題では、スタートアップ企業がどのような組織作りをすることがイノベーション実現において有利なのかといった問いに取り組み、たとえば、アントレプレナー自身や従業員の人的資本の水準の高さや入れ替わり(流動性)がイノベーション成果にどのように結びつくのかについて明らかにした。
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