研究課題/領域番号 |
18K01652
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07050:公共経済および労働経済関連
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研究機関 | 愛知学院大学 (2020-2022) 九州大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
武内 真美子 愛知学院大学, 経済学部, 教授 (80737742)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | アカデミックパフォーマンス / 男女間賃金格差 / 性別職務分離 / 研究開発費 / 変量効果モデル / 分位点回帰モデル / 因子分析 / Blinder-Oaxaca分解 |
研究成果の概要 |
本研究はSTEM分野における女性活躍推進の潮流を汲み取り、政策を支持するエビデンスを確認し、課題を抽出することを目的に実施した。研究成果を総括すると、STEM分野を進路に選択する女子学生は相対的に少数ではあるが、アカデミックパフォーマンスは良好であり、創業後の男女間賃金格差を縮小させる効果を持つ。さらに、多様性を重視する企業、研究開発費を投じる企業ほどSTEM分野の女子学生を採用する。しかしながら学歴ミスマッチの観点からは水平のミスマッチによるペナルティが男性より大きく、内部労働市場における性別職務分離によって、女性従業員の勤続年数が長いほど採用が抑制される傾向にある。
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自由記述の分野 |
労働経済学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はSTEM分野における女性活躍推進の潮流を汲み取り、政策を支持するエビデンスを確認し、課題を抽出することを目的に実施した。得られた結果は、人材の質的多様性を重視し、研究開発費を投じる企業ほどSTEM分野における優秀な女子学生を採用している示唆しており、政策を支持できるものである。一方で、内部労働市場における人材マネジメント、ミスマッチを減らすキャリア支援等がこの分野における女性の能力を十分に活用するための今後の課題である。研究成果は英文ジャーナルをはじめとする学術誌に掲載されおり、十分な研究成果が得られたと言える。
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