当研究では、家計レベルの消費にヘッジできないリスクのある場合の動的一般均衡資産価格モデルを導出し、英国の家計調査のデータを用いて実証研究を行った。既存のConstantinides and Ghosh(2017)とは異なり、データと非整合的な消費の成長率ではなく、消費の水準のモデル化を行い、モデルの2次近似ではなく、近似なしに解析的に解を導出した。その結果既存研究より少ないパラメータを用いて、(説明できるモーメントの数-パラメータの数)で評価すると、相対的には説明力の高いモデルを構築できた。1年延長期間においては、上記モデルの拡張の限界を克服するため、シミュレーション分析を行った。
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