研究実績の概要 |
2019年度において実施した以下の研究2編: (1) 井出・竹原(2020), 特許権、商標権が企業価値に与える影響 ― 特許と商標の交互作用効果の確認 ―, (2) Suto,M. and H. Takehara (2020), "CSR intensity, management earnings forecast accuracy, and investor trust: Evidence from Japan" については, 2020年度において査読付き学術誌に投稿し, 査読意見に基づく論文の改訂を重ねた. 最終的に(1)は『証券アナリストジャーナル』誌に, (2)は Corporate Social Responsibility and Environmental Management誌への掲載が決定した.
またこれ以外に2020年度では以下の4点(a~d)について実証研究を実施した. (a) 井出 真吾,竹原 均,「特許ポートフォリオ, 財務制約とデフォルトリスク」, (b) 井出 真吾, 竹原均,「商標権ポートフォリオがリスク・リターン特性に与える効果: リスク削減仮説の検証」, (c) 海老原 崇, 竹原 均, 「同族企業のブランド戦略: 商標権ポートフォリオデータを用いた実証分析」 (海老原・竹原), (d) Megumi Suto and Hitoshi Takehara, "Impact of corporate social responsibility intensity on firm-specific risk and innovation: Evidence from Japan".これらの論文4編の全てについて学会発表を実施し, その後(c), (d)については, 査読付学術誌に投稿・審査中である.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
日本企業の保有する特許権, 商標権, ならびにCorporate Social Responsibilityとの相互関係について, 実証分析を実施し, その結果を学会発表した. 最終的に国内外の査読付学術誌に論文が掲載され, 研究成果の情報発信にもつながっている.
|
今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画では2020年度が最終年度であったが, コロナ禍により実証分析用データの納品の遅れが有ったこと, 予定していた国際学会発表が見送られたことで, 2021年度まで研究期間を延長した. ただし当初予定した研究に加えて, 2022年度以降に向けての新たな研究の実施に向けての準備に入っている.
|