企業のソフト情報が、株価・取引行動や市場流動性に及ぼす効果について、これまでの研究の発展や新たな研究を含む実証分析を実施した。第一に、ディスクロージャー情報とマスメディア報道がどのように市場流動性に影響するかを分析し、二つの情報源は、投資家間の情報非対称性に対して異なるメカニズムで作用することを明らかにした。第二に、企業テレビ広告を素材として、それが株式市場の価格変化や取引高に与える効果について実証分析を行った。第三に、アンケート調査に基づいて、多様な情報接触形態が個人・家計の金融リテラシーに対して相違する影響を及ぼすことを発見した。
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