研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、自己変革をうながす一連のスキルである自己成長主導性が、どのような要因によって決定され、また、どのような要因に影響を与えるかを明らかにすることにある。複数組織を対象とした質問紙調査データを分析した結果、自己成長主導性は、学習志向および目標明確性によって促進されていること、および、自己成長主導性はジョブ・クラフティング、心理的エンパワーメント、アンラーニング、ワーク・エンゲージメントを高めることが明らかになった。
経営組織論
自己変革スキルとしての自己成長主導性は、個人が環境に適応する上で欠かせない能力である。この概念は、主に、臨床心理学やカウンセリング心理学において検討されてきが、組織的状況における研究は限られている。本研究は、組織的な文脈において、自己成長主導性の決定要因および結果要因を解明した点に学術的な意義があると考えられる。