研究課題/領域番号 |
18K01755
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
宮尾 学 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (80611475)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | イノベーション / 組織能力 / 質問票調査 |
研究実績の概要 |
令和2年度は,当初の研究計画にもとづき,大規模質問票調査の準備を進めた。具体的には,米国で開催されたJPIM Research Forumにおいて,共同研究者のGina O’Connor教授と面会し,質問票にもりこむ項目,質問票の配布方法,回収とデータ分析の方法について打ち合わせを行った。 これと並行して,予備調査として「イノベーション・グループへのアンケート調査」および「オープンイノベーション・ハブの活動調査」の2つの質問票調査を実施し,データを収集した。イノベーション・グループへのアンケート調査については,一橋大学の佐々木将人准教授と共同でデータ分析に取り組んでいる。また,オープンイノベーション・ハブの活動調査では,神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科の尾崎弘之教授と共同でデータ分析に取り組み,イノベーションハブによるインクルーシブ・リーダシップとプロジェクトの直接支援が,オープンイノベーションプロジェクトの成果を高めることを明らかにした。この結果は,2020年6月6日から開催される組織学会研究発表大会(於横浜国立大学・オンライン開催)で報告する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
大規模質問票調査の準備としては,上述の通り共同研究者との打ち合わせも進んでおり,質問票の設計そのものは完了している。本年度に質問票の配布,データ収集を予定していたが,新型コロナウィルス感染拡大により,企業活動に混乱が生じていることを鑑みて,調査を延期している。今後,感染の収束が見られ,企業活動が落ち着きを取り戻せば調査を実施する予定であるが,予断を許さない状況である。
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今後の研究の推進方策 |
まずは,新型コロナウィルス感染症の収束を待って,予定していた大規模質問票調査を実施することを目標とする。一方,昨年度中に予備調査として実施した,「イノベーション・グループへのアンケート調査」および「オープンイノベーション・ハブの活動調査」の2つの質問票調査についてのデータ分析を進めたい。特に,オープンイノベーション・ハブの活動調査では,イノベーションハブによるインクルーシブ・リーダシップとプロジェクトの直接支援が,オープンイノベーションプロジェクトの成果を高めることが明らかとなっている。これは,本研究の目的であった,イノベーションを継続的に成し遂げるための組織能力を明らかにする上でも重要な発見であり,このデータ分析をさらに掘り下げることで,当初の想定とは別のルートではあるが,目的には近づくことができると考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度の予算総額の10%程度の差額であり,特段の理由があって生じた残額ではない。次年度に繰り越し,質問票調査の実施費用に充当する予定である。
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